【活動レポート】テーマ:日本の女性はいかに働くか『大人の女はどう働くか(ロイス・P・フランケル著)』×Global Summit of Women2016ポーランド大会報告会



2016年8月 7日 Posted in 活動レポート

テーマ

日本の女性はいかに働くか

課題図書

『大人の女はどう働くか?(ロイス・P・フランケル著)』

>『大人の女はどう働くか?(ロイス・P・フランケル著)』リンク

今回は『大人の女はどう働くか』を課題図書として扱いました。合わせて、主催者の竹田が6月に参加したGlobal Summit of Women(GSW・世界女性サミット)ポーランド大会の報告を行いました
 
GSWは、世界中から1000人以上の女性が集結する、通称「女性のダボス会議」。
女性とビジネスの今後について話し合い、ネットワークを広げる場として20年以上の歴史があります。
来年の東京開催を控え、会議の様子は日経新聞でも大きく取り上げられました。
 
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創始者のアイリーン・ナティヴィダッド氏(※写真)のスピーチをはじめ、各国の大統領経験者、CEO、非営利組織のリーダーが続々と登壇する様子は圧巻でした。
日本からは元閣僚、参議院議員の森まさこ氏、株式会社ポピンズ代表取締役の中村紀子氏がスピーチを行いました。
 
さらに、カラフルにライトアップされた旧王宮で開かれたレセプションは、普段は接することのないリーダーに、こちらから声を掛けることができます。通常の学会や国際会議ではまず実現できない、フラットな環境が大変印象的でした。
このサミットでロールモデルやメンター、ビジネスパートナーを見るける方も多く、サミット参加者からは「予想以上の刺激をもらった」という声が多数聞かれました。
 
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一方読書会では「女性の自律」について、実際に皆さんに職場の様子、ご自身の感想を述べて頂きました。
特に関心が集まったのが「マミーズトラック(母親向けのキャリア)」です。
大学を卒業し、スキルがあるにもかかわわらず、キャリアを積めるポジションにはつかない、あえて自分から望まない、という現象が実際に起きています。
また、長時間労働や責任の重さから昇進を断る女性もいます。女性だけでなく、男性もシングルファーザーなどが無理な働き方を拒むケースもあり、長時間労働は今後議論の的となりそうです。
 
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参加者の中には、子供たちにジェンダーによる思い込みを外す活動を行う方もいらっしゃいました。
「「社長=男性」という古いステレオタイプが子供たちにも伝わっている」
いまだにこのような事実があることは驚きですが、女性社長数が少ない国は日本だけではありません。女性が働き、仕事で責任を負うためのハードルはいまだに高く、リーダーシップをとることを女性がためらう理由は単純ではないと実感しました。
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私は7月よりGSW関連のイベントに複数回参加、登壇しました。今最も懸念しているのは、働く女性の間での格差の拡大です。
・仕事と家庭の両立が可能な人、難しい人(育児環境の差)
・正規、非正規の賃金格差(経済的資源の差)
・キャリアの面で向上意欲のある人、最初から諦めている人(意識・情報の差)
 
特に3番目は、現状に対する危機意識よりもあきらめが先に立つ方も少なからずいます。経済的格差や育児環境に関しては、依然として厳しい環境が続いているのは事実です。
しかし、これまでの自分や仕事に対して「どうせ無理」と卑屈になることは、何よりもご自身に対して失礼ではないでしょうか。どのように働き、生きるかを考えるのは自分の役目であり、自分の周りや政府の役目ではありません。
 
私たちは育児、介護に関わる人、病気や障害を持つ人など、多様なバックグラウンドを受け入れることが求められます。新たな状況に合わせたリーダーが必要となる中で、潜在的な能力のある人が埋もれることは、性別や年齢を問わずもったいないことです。
 
この本の最大の魅力は、リーダーシップを取るためのテクニックだけでなく、どのような時代、状況であっても自分が納得する生き方を模索する、しなやかな女性を応援する点です。
先進国と比較して女性の社会進出が大幅に遅れている日本であっても、「自分で考える力」「自律する力」のある女性は、会社だけでなく地域や家庭でも一目置かれます。また、単なる仕事での出世ではなく、肩書や収入の上下にとらわれず、横のつながりを強め、互いに助け合うことも広い意味でのリーダーシップに含まれます。
 
ビジネス書を読んで「どうせ自分には無理」と思うか、困難な状況でも「自分なら何ができるか」と考え、ヴィジョンを持って一人でも行動できるか。そして、自分の周りだけでなく、他の国の事例からも学べる時代に、何を学び、取り入れるか。少なくとも安心して学べる環境にいる人は、一度立ち止まって考える価値があると思います。
 
読書会が果たせる役割について、改めて主催者として考えるきっかけとなりました。
ありがとうございました。
 
 
参加者アンケートより抜粋
 
・考えるきっかけ、行動するきっかけになりました。ありがとうございます。日常にどう取り入れていくか、これからが大事だと思いました。もう一度本を読みなおしてみます!
 
・いろいろな意見が聞けて勉強になりました。テーマが明確なので似たような意識の方が集まったのだと思います。次の機会も参加したいです。レジュメも参考になりました。いくつか気づきがあったので早速実践したいと思います。
 
・男性にも大変役立つ本です、男性でも女性のように控えめな人は多いです。出席者の女性からざっくばらんな意見を聞けて、本の理解が深まりました。出席してよかったです。
 
・この本は出版時に読んだことがありましたが、今回読書会で取り上げるということで参加しました。本の中に書かれていることは実行してみたいと思う一方で、違和感を感じるところもありました。結婚や転職の影響かもしれませんが、最後に竹田さんがおっしゃったように、自分の中の違和感に向き合うことが大事なのだろうと思いました。
 
・いろいろな世代の働く女性の意見を聞けてよかったです。着眼点が人それぞれで刺激になりました。今の職場でどう働くかを主に考えておりましたが、この会に参加して、もっと広い考え、今後の自分の人生でどう働いていくかをしっかり考えようと思います。また、竹田さんの話し方もとても聞きやすくわかりやすかったので、参考にさせていただきます。ありがとうございました。
 
・女性は「女性」と一括りにされたくない多様な属性があるなかで、「リーダーとしての女性のふるまい方」は大変参考になると思います。とはいえ、自分らしいリーダーシップ、アントレプレナーシップをどう持ち、どう表現するかは、自己の努力がなせることだと思います。あきらめてはいけないし、へこたれてはいけない。りりしい女を目指してみんなで頑張っていきましょう。
 
・個々の女性が主体的に自分がどうしたいのかを見極め、自分の目的に向かって一歩一歩前進していけば、男女双方にとって生きやすい社会になるのではないかと思いました。
 
・「大人の女の働き方」といっても、それぞれのメンバーの背景や状況によって、様々な視点があり、興味深かったです。今日のディスカッションを踏まえて、また本を読み返してみると新たな気づきが生まれそうです。
 

イベント詳細

テーマ

日本の女性はいかに働くか

課題図書

『大人の女はどう働くか?(ロイス・P・フランケル著)』

開催日時

2016年08月07日(日) 13:00 ~ 15:00



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